呉服について1
呉服は、着物・和服とも呼ばれる日本在来の衣服という意味と同義で使われることが多いですが、国語辞典をみてみると、和服用織物の総称、反物のこととあります。
呉服は「くれはとり」とも読み、これは「呉織」とも表記します。
呉服の語源は、中国の三国時代の呉の国から織り方が伝わったことからきているといわれています。呉服とは、呉の「服」という意味より、呉の「織物(反物)」という意味合いが強いものです。
呉服は絹織物という意味もあります。これに対して、綿織物は太物(ふともの)と呼ばれます。
呉服は、長方形の反物を直線的に切り取って縫って仕上げる衣服ですから、その余り布も有効に活用できます。また呉服の縫い方も、布を傷めない縫い方をしており、体形が変わっても縫い直しをすればいくらでも作り替えられます。呉服は平面でできているためコンパクトに畳めて収納に便利、場所をとりません。
呉服は、着衣した時の艶やかさや美しさもさることながら、制作から収納まで無駄がなく、非常によく考えられた衣服といえます。
呉服について2
呉服は、和服用織物(反物)という意味ですが、一般的に着物・和服とも呼ばれる日本的な衣服のことをさすことが多いです。
人は着る服で気分が変わるとよくいわれます。呉服を着ると、しっとりとした優雅な気分に本人もなるでしょうし、また呉服を着ている人を見かけると「風情があっていいな」と思いますよね。
呉服も布地によっていろいろな種類があり、それらを着る場面も決まっています。呉服を着る時は、このTPOを考え、それ用の呉服を用意しておく必要があるといえます。
しかし、例えば女性の場合、正式礼装は振袖(留袖)、弔事は喪服、略礼装は訪問着、普段の外出は紬などと、たくさん呉服を用意しても、実際に着なければ意味がありません。その時に呉服ではなく洋服を着る場合もあるでしょう。
呉服は、自分で着られるようになって慣れてくると、洋服を着る手間とさほど変わらないようになるともいわれます。呉服に興味のある方は、まず自分で着られるように、着付をマスターするのが重要といえるでしょう。