着物について1
着物とは「着る物」つまり衣服という意味と、洋服の対語である「和服」という意味とがありますが、一般的には後者の「和服」という意味で使われることが多いでしょう。
着物を着る場合、体に着物を固定するのが帯であるため、帯が緩んでこないように結べなければなりません。化繊の帯は、どんなにうまく結べても時間がたつと緩んでくるという意見もみられ、帯の材質は天然のもの、特に絹が一番ともいわれます。
着物を着る時は、最初に足袋をはくのを忘れないようにしましょう。肌襦袢や長襦袢などをどんどん重ね着していくので、屈んで足袋をはくのは大変になりますし、せっかくきっちり着たのに崩れてしまうこともあり得ます。
着物を着る時、「左前」にすると「死装束」の着方といわれます。着物は男女とも「右前」で着ます。「右前」というのは、「右前身頃の上に左前身頃を重ねる着方」のことです。
着物を着る場合、鏡を見ながら着ることが多いでしょう。鏡の映り方は左右が逆ですので注意したいですね。「右前」というのは、「右手が胸元に入っていく重ね方」です。また洋服の場合、この重ね方を「左前」といいますので、混乱しないようにしましょう。
着物について2
着物と一口にいっても、着物の格付け、着物のTPOなど様々な分け方があります。着物を着こなすには、こういった知識も必要になりますね。
着物の格で分ける場合は、正装・礼装・おしゃれ着・普段着という分け方になります。正装の着物ほど仕立て代も高く、仕立ての手間もかかるといえます。
女性の場合の着物の格付けは、
「正式礼装慶事」の着物は、黒留袖・色留袖・振袖。
「正式礼装弔事」の着物は喪服。
「略装礼装」の着物は、色無地・江戸小紋・訪問着・付け下げ。
「おしゃれ着」の着物はお召・紬・小紋・着尺。
「普段着」の着物は銘仙・ウール・木綿・化繊。
となっています。
男性の場合の着物の格付けは、
「正装慶弔事」は、黒紋付羽二重。
「おしゃれ着(紋を付けると礼装)」は、江戸小紋、紬、お召、小紋、着尺。
「普段着」は、ウール、木綿、化繊。
となっています。
着物のTPOによる分け方もあります。
よくある行事として、入学式・卒業式・七五三の時に女性が着る着物は、着物の格は一つ紋無地・訪問着・付け下げ。帯は袋帯・名古屋帯。羽織は黒紋付、絵羽織。コートは道行となっています。
法事の場合(女性)は、着物の格は弔辞用の模様の着物・一つ紋付無地。帯は黒名古屋帯・黒袋帯。羽織は黒紋付。コートは地味な色の道行となっています。